2005年09月22日
勝負=敗北
私の妻は、得意と自称するものが、数限りなくある
「水泳得意」「マラソン得意」「じでんしゃ得意」「リコーダー得意」「鉄棒得意」・・・と、私が、ものごとを提案すると「ああそれ得意だよ」というのが、もはや口癖である。
しかし、これには若干の補足が必要で、実は「小学生の頃・・・は得意だった」ということがほとんどである。
実際に、「水泳」「マラソン」「リコーダー」等は、ともに行ってみたところ、リコーダーを除いては、まったくだめだった。まあ、小学生の頃の技術を思い出して、「今でも得意」と言い切れる度胸だけでも認めてあげねばと、特に「得意」ということを尊重する気はなかった。
最近の、「得意」は「文章作成」である。
私が、ブログなる物を、時間の合間をぬって、作成するも、まったく興味を示さず、僕が「文章にも挑戦してみたいんだよね」と相談すると、「私文章作るの得意」と、まったく会話にならないほどであった。
ところが、先日、夜の散歩から帰宅すると、パソコンの画面を食い入るように見つめる妻がいた。
なにやら、久しぶりに自分のメールを見ていたようだ。
「ryoryo通ったよ」
開口一番これである。まったく何のことかわからない。
僕は、むげに扱うことが苦手なので、「何が通ったの?」「針に糸でも通ったの?」と聞き返すと(これは嘘です)、「うち語」に通ったという。
「はあ??」まったくわかりません。
しょうがないので、妻宛に届いた、「うち語」なるものに関連するメールを読んでみた。
すると、そこには、「○○新聞」「○○クラブ」「うち語」「担当○○」「よろしければ掲載・・・」と、担当者という人が低姿勢で、ビジネスライクでありながらも明るい未来が保証されたようなとした単語が並んでいた。
僕はちょっとパニックになって、「なにこれすごくねえ」「朝日新聞の投稿に通ったってことじゃん」と事態を理解した。
なにやら、僕が「文章もどうせ、口だけだろう」と推測していることに腹を立てて、「隠れて」投稿していたようだ。
詳しく話を聞くと、なんと、「一発通し」「掲載率100%」「1分の1の確率」であった。
妻の文章も記載されており、天下のOO新聞の担当者の文章。「下記の文章・・・これでよろしかったでしょうか」、なんていう、敬語の間違いもあるわけもなく、妻がゴーサインさえ出せば、すべてのことが動き出すという、仕事前の軽い緊張感さえあった。
よく考えてみると「○○クラブ」って、僕は新聞も、そのクラブ紙も読んだことないけど、多分、数百万部というものは軽く超える発行部数の「クラブ紙」なのだろうと推測した。
そこに、妻の、「軽い気持ちの」「一発通し」の文章が載ってしまうのだ。
強い敗北感を覚えた。
毎日、写真を選定し、コメントを考え、インターネットの混雑に耐えながら、ブログを作成し続けている僕の作品は、およそ数十人の読者といってもいいだろう。
妻のは、1日にして、数百万ヒットを達成してしまうのである。
これを敗北と呼ばずに、なんと呼ぶか。
そんな敗北感を隠して、
「良かったね、本当に文章得意だね」と温かい言葉さえ出てしまう、自分が情けなかった。
その言葉をかけたときには、妻はすでに自分の「一発通しの事実」には興味を失い、掲載者の中からさらに厳選されて提供される「福袋」の中身が何なのかに、思いをはせているようだった。
負けました。完敗です。
ryoryoより
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この記事へのコメント
いいなぁぁ!私もこんな素敵な奥さんほしいよぉぉ!!
って旦那さんかぁ^−^;
強い女の人って魅力的だわぁぁ
「継続は力なり」だと思いますので、ryoryoさんは「大器晩成」型ですよ。
もっとも、現在でも既にコメント通りの良い【写心】拝見させてもらってますが。
あはは。
